横から見た姿勢で骨盤のゆがみが発生しているかもしれません。
具体的に言うと、上の図のように坐骨が下がってしまっている可能性があります。
骨盤は股関節を動かす筋肉が付着している部位なので、骨盤のゆがみは股関節の使い方の影響を受けて発生するものです。
つまりわんちゃの後ろ足の使い方に癖が生じたので、こういう歪みが発生してしまっている。と考えることができます。
そして坐骨が下がってしまった時に起こる問題が、後足のパッドの位置のずれです。
後足のパッドの位置、すなわち後ろ足が地面に接地している位置は、理想的には上図の左側のように、股関節より後ろにあるものなのですが、坐骨が下がってしまうと、低くなった坐骨寄り後方に足をつくのは非常に困難になってしまうので、結果としてパッドの位置が股関節より前になってしまいます。
そして、低くなった坐骨を超えて後方に足を蹴りだすのも当然しんどくなってしまうので、後肢の歩幅は必然的に前方に狭くなってしまいます。
また先ほどの絵を見てみましょう。
お尻が下がってしまったとき、つられて腰が丸くなっているのが分かりますね。
骨盤と腰椎はがっちり固定されていますので、骨盤がゆがむと当然腰椎も歪んでしまうのです。
そしてこの丸まってしまったよ腰の状態でおすわりをすると・・
お尻が前にせり出してしまい、結果として後ろ足が窮屈な状態になってしまうため、必然的におすわりの形が崩れやすくなってしまいます。
崩れ方は多種多様で、お姉さん座りのようになる場合もあれば、胡坐をかいているような状態になったり、逆にかかとやつま先が飛び出たじょうな状態になることもあります。
ふくらはぎは、人間のふくらはぎより上にあるイメージです。
膝の裏つまむようにして揉みますが、関節に近づきすぎないように気をつけてほぐして下さい。
ふくらはぎがほぐれにくかったら、パッドの少し上を握り親指で図の部分をほぐしてください。
ワンちゃんのお尻から矢印の方向に触ると坐骨に触れられます。
ほぐしたい筋肉は全て坐骨から出ている筋肉なので、坐骨を見つけて、その下を触ると、上記の筋肉が見つけられます。
親指と四本指で挟んで、なるべく指の腹の広い面積で揉み解すようにしてください。
足首をやさしく掴んで、足を頭の方へじっくりと引き出し、ストレッチします。
反動をつけたりはせずに、じっくり伸ばし ます。
40秒ほどキープしてください。
これらの筋は足を後ろへ蹴りだす際に使う筋です。
たくさん運動した日の夜などは特に念入りに、40秒×3回ほどストレッチしてあげてください。
わんちゃんが嫌がったら、無理をせずすぐにやめてください。
ワンちゃんがリラックスして横になっている状態で、尻の骨盤の上をさすってほぐします。
掌か、四本指の腹の部分でなるべく設置面積を広くしてケアしてください。
他の部位に比べ、軽くほぐすようにしてください。施術時間は5分以内が理想です。